地鎮祭とは、新築住宅や土木工事・建築などの工事を始める前に行い、その土地の守護神を祀り、土地を利用させてもらうことの許しを得るために行われます。
念願のマイホームや企業や組織においても新しい建物を建設される時は希望に満ち溢れています。そんな多くの方々が幸先のよいスタートを切るためにも地鎮祭は何の滞りもなく終わる必要があります。
地鎮祭は、基本的に建物の施工業者が取り仕切る儀式になりますので、建設業者様の多くはノウハウがあるかと存じます。
ですが、施工業者として今回初めて担当に任命された際にはどのような準備をすればよいのか分からないのが普通です。また、施主としても地鎮祭がどのような儀式であるのか知っておくのも良いかと思います。
今回の記事では、地鎮祭の目的や準備、運営の流れなどを初めて経験されるご担当者様へ詳しく解説を致します。
地鎮祭を行う意味とは?
地鎮祭は、起源は分かりませんが遥か昔から日本で執り行われてきた儀式です。
地鎮祭は「安全祈願祭」とも呼ばれていており、日本の農業では春先は主に豊作と無事故祈願、秋口に行われるのは豊作への感謝と無事故の感謝を捧げる意味が込められています。
今回の建築に関する地鎮祭では、神様の許可をもらい、土地を清めて工事の安全を祈願することになります。
1.工事をする土地の神様に、利用させてもらう許可を得るため
なぜ神様の許可が必要なのかというと、今では土地には持ち主がいますが、はるか昔は神様のもので人間がそれを借りて使わせていただいているという考えだったからです。
2.工事を行う際の安全と建物が何ごともなくその場所に末永く建っていられることを願うこと
どちらも重要な意味を持っており、古くから現代にまで儀式が引き継がれています。また、地鎮祭の日取りは、慣例的に大安・先勝・友引といった吉日の午前中に執り行うのが一般的です。
地鎮祭で準備すること
地鎮祭は神様に対して人々や土地の安全を願う儀式になりますので、初めてでも絶対に失敗するようなことは避けなければなりません。ここからは初めて地鎮祭に携わるご担当者様へ地鎮祭前の準備のすべきこと(もの)を解説致します。
神主さんへの依頼
当日は神様への祈祷をしてもらうので、まず神主さんに地鎮祭の祈祷依頼をしておかなくてはなりません。神主さんはその土地のご近所にある神社へ祈祷のお願いに行き、詳細等の打ち合わせを行って頂きます。少なくとも地鎮祭の2週間前位前までには打ち合わせを終わらせておくほうがよいです。大規模な地鎮祭を行われる場合は、少なくとも1ヵ月程前にはご相談されるのが望ましいかと存じます。
神主さんとの打ち合わせの際は、地鎮祭の日時を決めたり、参加人数・施工会社や施主の氏名など必要事項をお伝えしたりします。加えて神主への謝礼金額を決めたり、お供え物をどちらが用意するのかを決めたりもしておきます。
神主への謝礼金額の相場はおおよそ2~3万円と言われており、必ずお支払いする必要がございますのでお忘れがないように・・・
必要な物品の手配
地鎮祭の当日は、施工業者・施主がそれぞれ準備をしなければならない物品がございます。具体的に必要な物品は下記ごご覧ください。
地鎮祭の準備を行う際、施工業者が責任を持って進行するのが一般的です。また、お供えものにあたる神饌(しんせん)は施主に用意してもらう場合もあります。神饌については神主さんから指示をして頂けるケースが多いですが、具体的に必要なものはこちらです。
- 米(一合)
- 塩・水(各一合ずつ)
- 清酒(一升、縁起の銘柄のお酒だとなお良し)
- 海の幸(鯛・鰹節・するめ・昆布など)
- 地鎮祭を執り行われる際の季節の果物
- 野菜(大根・人参・レンコン・菜物など)
- お供え物料(お供え物を神主さんが準備される場合は、お供え物料をお渡しする必要があります)テキストが入ります。
施工業者が地鎮祭当日に開催する場所の設営するので、以下の物品の準備が必要になります。
- 笹竹
- しめ縄
- バケツ3杯程度の砂
- スコップ
- テント・イス
- 青白幕・紅白幕
上記の施工業者が地鎮祭で準備するもの物品は、ダスキンならまとめてレンタルすることも可能です。事前準備はもちろん、神主さんの手配や祭壇周りの飾り方など、地鎮祭当日のセッティングまで行うことが出来ます。
地鎮祭の準備に必要なものは下記動画でもご紹介しておりますので是非ご覧くださいませ。
地鎮祭当日の流れ
地鎮祭の儀式の所要時間は、おおよそ30分程度、大規模など長い場合で1時間程度かかります。
実施される地域によって地鎮祭の行い方が異なる場合もありますが、こちらでご紹介しているのは一般的な当日の流れとなります。
手水
会場に入る前に、手水桶から水をすくって両手を洗います。これは、心身を浄める意味があります。手水を終えたら会場に入り、神主の開会宣言によって地鎮祭が始まります。
※手水用具はこちら
修祓(しゅばつ)
神主が、大麻(おおあさ)を左右に振って、参列者と祭壇に飾られたお供え物にお祓いをして清めていきます。
降神(こうしん)
氏神様を祭壇に迎える儀式を行います。神主が「オオ~」と声を発する儀式なのですが、これは、神様が降臨されるので失礼のないようにと注意を促す意味があります。
※祭壇(三段案)はこちら
献饌(けんせん)
酒と水のふたを取ってお供えをし、神様に祭壇のお供え物を食していただく儀式です。
祝詞奏上(のりとそうじょう)
神様に土地に建物を建てることを告げ、これから工事が安全に進むことを祈ります。
四方祓い
神主が土地をお祓いし、米・塩・白紙で清めます。
地鎮の儀(とこしずめのぎ)
工事が安全にできることを祈る祈願で、施主・設計士・施工者によって儀式が行われます。
鎌で草を刈る動作、鍬で盛砂を崩す動作、砂を均等にならす動作の3つを行います。
※鎌・鍬はこちら
玉串拝礼
参列者が一人ずつ祭壇の前まで行き、玉串を神に捧げます。このとき、神主から玉串を横向きに渡されるので、そのまま右手で上から玉串の根元を持ち、左手で下から葉の方に添えるようにして持って祭壇まで進みます。
祭壇の前に立ったら一礼をし、玉串を時計周りに廻して葉の部分を祭壇に向け、工事が無事に終えることをお祈りします。その後、左手で玉串を時計周りに廻し、葉の部分を自分に、根元の部分を祭壇に向けて納めます。最後に、一歩下がって2礼2拍手1礼をして終わりです。
※玉串案はこちら
お供え物を下げる
神主がお供え物を撤収します。
昇神
神様に元の場所へとお帰りいただくための儀式。最中は全員が起立します。
閉式
神主が儀式の終了を告げて、地鎮祭は終了します。
直会(なおらい)
式が終わると、お供え物である神酒などをいただきます。その場でいただく以外に、参列者に少しずつ持ち帰ってもらうケースや、お店を予約して宴会を行うケースもあります。
以上が地鎮祭の流れとなります。式が終わると、工事中に騒音や埃などでご近所の方々に迷惑が掛かってしまうため、工事を了承してもらうためにご近所へ挨拶回りをおこないを行います。
地鎮祭の運営の流れを動画でご紹介(デモンストレーション)
こちらでは初めての地鎮祭でも運営の流れを分かりやすく動画でご紹介しております。
上記でご紹介頂いた流れを詳しく解説しておりますのでご参考下さいませ。
地鎮祭の会場レイアウトについて
地鎮祭のレイアウト・式次第・着席順について解説を致します。
○手水役
○手水桶・柄杓(ひしゃく)・白紙・受桶
※配置は地方によって異なります
式次第
地鎮祭の式次第は定型はなく地方によって異なります。
基本は上記の通りですが、経験豊富な工務店、神社の人とよく相談するようにしてください。
また、参列者の方が見えるよう式次第掲示板があると便利です。
配置
祭壇が北側、または西側になるように配置。祭壇は青白幕、客席は赤白幕で囲います。敷地の中ほどに四本の青竹(斎竹=いみだけ)を立て注連縄(しめなわ)を張り、中央に祭壇を設けます。※式場の配置は定型ではなく地方によって異なります。
着席順
祭壇に向かって右側が上位、左側が下位。右側には施席と来賓。
左側には設計、施工など工事関係者が着席します。祭壇に近い方、および正中(式場中央の通路)側が上座です。ご来賓の方が迷われないように椅子に名札の付いた背カバーを用意すると混乱を避けられます。※当日は席札を貼り付けるなどして、座席をわかりやすくしましょう。
地鎮祭の準備でよくある質問
ここからは地鎮祭の準備や当日のことでよくある疑問点をまとめています。
雨天の場合はどうすれば良いのでしょうか?
地鎮祭は工事の着工前に行うため基本的に屋根がないので、雨天の際は決行すべきかどうか悩まれるかも知れません。
雨だと、どうしても縁起が悪いような気をされてしまうかも知れませんが、実は、雨が土地をきれいにしてくれる(お祓いしてくれる)と考えられており、雨の日は非常に縁起が良いとされています。「雨降って地固まる」といったことわざもありますので、地鎮祭当日に雨が降ることはむしろプラスであると古くから言われております。
ですが、施工業者はせめて祭壇等が濡れてしまわぬよう、テントを張るなどの雨天時の対策は必要とされております。また雨で地面がぬかるんでしまう為、ブルーシート等の床養生を敷くなどの対策も必要です。地鎮祭の式が間近になってから手配するのは大変になってしまうので、雨が多い梅雨や台風が多い時期に地鎮祭を執り行われる際は、事前に準備しておくことをおすすめ致します。
当日の服装はどうすれば良いのでしょうか?
企業や組織の建物を建てる際に行われる地鎮祭の場合、スーツ着用(制服がある場合は制服)が基本です。
大規模に行われる場合は、施工業者の職人もスーツを着用されるケースがございます。ですが、マイホーム等個人宅の建築の場合は、そこまでかしこまった服装ではなく普段着で参列されることが一般的です。ですが、あまり奇抜な柄や派手な色、スリッパ・サンダルなど場にそぐわない服装や色使いは避けるようにしましょう。
地鎮祭の準備でお悩みならダスキンレントオールにおまかせください
地鎮祭などの神事は、ふだんの生活の中では関わることが少ないだけに勝手がわからないことの行事です。
さらに土地や地域によってしきたりや作法が異なるなど、地鎮祭の開催にはノウハウが必要になります。
ですが、ダスキンレントオールは全国展開しているイベントの専門家であり、私たちダスキンレントオール湘南イベントセンターでは、神奈川県・横浜市・湘南地域の地元に精通した店舗になります。
数多くの式典や神事をイベント実績40年の弊社なら、失敗が許されない厳かな式典を必ず成功に結び付けることが出来ます。
※地鎮祭用品についてはこちら
私たちの強み
失敗できない神事には長年の経験による信頼と実績がものを言います。ダスキンレントオール湘南イベントセンターはイベント事業を開始し40年、積み重ねた実績と信頼は他社さんとは遥かに違います。私たちの強みについてお伝え致します。
見栄えにもプロの技。
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700種以上の豊富な人気アイテムを擁し、在庫数もたっぷり。ネットワークによるバックアップもあります。
対応地域
ダスキンレントオール湘南イベントセンターは、地鎮祭などの神事のご相談~会場準備~会場設営・撤去まで神奈川県全域で対応を行っております。
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地鎮祭の準備まとめ
地鎮祭の準備では地鎮祭等の式典は施主、工事関係者が参会し神式であれば神官のもと執り行います。
順番についておさらいとなりますが、是非ご参考下さいませ。
基本的には工事現場のある場所の氏神様がおられる神社に式典を依頼します。(施主の意向で別の神社を選ぶこともあります)。神社が決まれば、会場の設営、準備、当日の式次第、作法等を相談しながらすすめていきます。
状況に合わせ日取りを決めますが、通常大安、先勝、友引等から日時を決めます。式典の開始時間は午前10時~11時が標準です。吉日は他の行事も重なるので早めに決め、招待状は式典の1ヵ月前には届くようにしましょう。
通常は建築敷地内、土木工事は工事敷地内で行います。式場設営が不可能な場合は適宜設定しますが、その場合でも神事は敷地内で行います。
神事ならではの作法にのっとって式当日に必要なものを準備します。また季節に応じて、夏なら扇風機、冬なら石油ストーブを置くなどの配慮があると喜ばれます。
おおよそ掛かる費用の目安
こちらでは地鎮祭に掛かるおおまかな料金相場をご案内しております。土地や建築の規模だけでなく、地域や神社などによって変動しますので、目安としてお考え下さいませ。
※約10万円前後
初穂・玉串料 | お供え物代金 | 設営・備品レンタル料 |
---|---|---|
2~5万円 | 1万円 | 3~5万円 |
ご相談・現地調査・お見積りは無料です
私たちがご提供しているサービス・商品・企画につきましては下記連絡先にて対応させて頂いております。
地鎮祭のご相談・現地調査・お見積りは全て無料で承っておりますので、是非お気軽にお問合せ下さい。
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株式会社キープが運営するダスキンレントオール湘南イベントセンターは、1982年に神奈川県藤沢市で事業スタートし、創業実績40年となりました。
主に湘南地域のイベント事業に関わらせて頂き、令和3年11月に新店・横浜西口イベントセンターをオープン。
現在は横浜市・川崎市・相模原市を主要地域に加え、神奈川県全域のイベント企画・運営・設営に携わらせて頂いております。
私たちは神奈川県を中心にイベント用品のレンタル・企画・運営・設営・撤去までお客様のご要望やイベント会場の思い描くイメージを形に致します。
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