
イベント成功の鍵は「準備と段取り」から
地域の夏祭り、スポーツ大会、防災訓練……。
自治体や町内会が主催するイベントは、地域住民の交流や防災意識の向上など、まちづくりにおいて重要な役割を担っています。
その中でも、意外と見落とされがちなのが「機材レンタル」。
音響機材、テント、発電機、照明、仮設ステージなど、これらがスムーズに準備されているかどうかで、イベントの成功が大きく左右されます。機材の選び方を間違えると、「音が聞こえない」「テントが風に飛ばされた」「設営が間に合わない」といったトラブルが発生することも。
この記事では、イベント企画・設営業界で30年の経験を持つ筆者が、自治体・町内会イベントにおける機材レンタルの選び方と注意点を分かりやすく解説します。初めてイベント担当を任された方にも安心して読んでいただけるよう、よくある失敗例から、具体的なチェックポイントまでを丁寧にご紹介します。
イベント成功のカギは「機材選び」にあり

なぜ“道具”で差がつくのか?
イベントの現場では、「主役は人」ですが、「舞台を支えるのは道具=機材」です。いくら企画がしっかりしていても、当日スピーカーから音が出なかったり、テントが傾いていたら、来場者の印象は大きく損なわれます。
特に自治体・町内会のイベントは、不特定多数の地域住民が参加するため、安全性・快適性の確保が最重要。老若男女が安心して参加できるイベントにするためには、機材の選定・手配が成功のカギを握っているといっても過言ではありません。
さらに、自治体や町内会の多くは“年に1回”の開催が多く、ノウハウの蓄積が少ないのも現実です。「去年の担当者がいない」「記録が残っていない」などで機材の選定ミスが起こるケースも少なくありません。
だからこそ、信頼できる業者選びと、機材ごとの基本知識が非常に大切になってきます。
よくある失敗例から学ぶ!機材レンタルで起こりがちなトラブル
機材レンタルで起こりがちなトラブル・・
「とりあえず去年と同じで…」
「安かったからネットで手配してみた」
こうした“なんとなく”の判断が、イベント当日の混乱につながってしまうことは珍しくありません。
ここでは、自治体・町内会イベントで実際にあった機材レンタルのトラブル事例を紹介しながら、注意すべきポイントを明らかにしていきます。
事例① テントが風で倒壊、けが人が発生
ある夏祭りイベントでは、簡易的なワンタッチテントを使用。強風が吹いた際にペグ止めも不十分だったため、テントが倒れて屋台のスタッフが負傷してしまいました。
原因:テントの耐風性能を考慮していなかった/設営が素人任せだった
→ 対策:業務用の重量テント+プロの設営が安心。
事例② スピーカーの音量が小さすぎて司会の声が聞こえない
会場が屋外だったため、周囲の騒音に司会者の声がかき消されてしまい、来場者が何をすればいいかわからずイベントが混乱。
原因:PA機材(音響設備)が小規模イベント用だった/会場環境のヒアリング不足
→ 対策:屋外に対応したスピーカーとマイク、必要ならミキサーやオペレーターもセットで手配。
事例③ 電源が足りない!複数の機器が同時に使えず中断
仮設照明と冷蔵機器、ポップコーンマシンなどを同時に使用した結果、電源容量が不足しブレーカーが落ちてしまいました。
原因:消費電力の計算をしていなかった/発電機の容量が不足
→ 対策:機材ごとのワット数を事前確認し、必要な容量の発電機を選ぶ。余裕を持った容量設定が基本。
事例④ 設営当日に「部品が足りない」ことが判明
テント用のウエイトや、ステージの手すりなどが届かず、安全面に不安がある状態で開催せざるを得なかったケース。
原因:レンタルリストの確認ミス/搬入チェックが不十分
→ 対策:搬入リストをもとに事前に「設営に必要な付属品」を確認。信頼できる業者なら事前確認を一緒に行ってくれる。
これらのトラブルはすべて、「ちょっとした見落とし」や「知識不足」が原因です。しかし、しっかりとした事前確認と信頼できるレンタル業者のサポートがあれば十分に防げる問題でもあります。
次章では、実際にどのような機材を選ぶべきか、ジャンル別にチェックポイントを詳しくご紹介していきます。
イベントの種類別!必要な機材とその選び方

自治体や町内会が主催するイベントでは、その内容に応じて必要な機材が大きく異なります。
例えば「夏祭り」「スポーツ大会」「防災訓練」など、目的や開催場所、参加人数に応じて選ぶべき機材はまったく変わってきます。適切な機材が手配されていないと、スムーズな進行が難しくなるばかりか、事故やクレームの原因になることも少なくありません。
「このイベントには何が必要?」「どれくらいの数が適切?」といった疑問を抱く方も多いはずです。ここでは代表的な地域イベントを例に、それぞれに必要な機材と、選ぶ際の具体的なポイントを分かりやすく解説します。
夏祭りの場合:屋台・音響・照明・来場者用設備が鍵

- テント/模擬店ブース:耐風性が高く、雨天でも対応できる天幕タイプが安心。サイズや色の統一感も演出に。
- 音響機材(マイク・スピーカー):MCや抽選会での案内放送用。オペレーター付きがベスト。
- 照明器具:夜間開催の場合は仮設投光器やLED照明が必須。会場の安全を確保。
- 机・椅子・看板:休憩スペースや本部席に必要。迷子案内や避難口の案内表示も忘れずに。
- 発電機:電源のない場所では容量に余裕をもった発電機が必要。
スポーツ大会の場合:安全・進行・休憩を意識した機材構成

- テント(本部・救護・休憩):日除けや急な雨への対応に。
- 放送設備:競技スタートの案内やタイム速報など、情報共有に。
- 仮設トイレ・手洗い場:屋外施設では重要なインフラ。
- ライン引き・スタートゲート・得点掲示板:競技の進行に不可欠。
- PA機材・ホイッスル・メガホン:会場が広い場合は拡声器の活用も。
● 防災訓練の場合:リアリティと実用性が重要
- 非常用テント/仮設避難所セット:段ボールベッドや簡易トイレ付きのセットが人気。
- 発電機・照明・無線機:災害想定での機材運用体験が可能。
- 炊き出し機材(ガスコンロ・鍋セット):自治体によっては実食訓練を実施。
- 展示パネル・シミュレーター:煙体験や地震体験など、参加者の意識啓発に活用。
このように、夏祭りでは見た目の演出や来場者の導線を意識した照明やブース設営が重要です。一方、スポーツ大会では、競技者の安全確保や正確な運営のための備品が不可欠となります。防災訓練では、実際の災害を想定した機材の準備が求められ、特に「実用性」と「可搬性」が大きなポイントになります。
それぞれの目的に合った機材を選ぶことで、参加者の満足度を高め、安全かつスムーズなイベント運営が可能になります。
安全第一!設営時のポイントと確認事項
いくら豪華な演出や魅力的なコンテンツを用意していても、安全が確保されていなければイベントの成功はありません。
特に屋外イベントでは、天候の変化や風の強さ、足場の状況など、不安定な要素が多く存在します。実際に、テントが飛ばされたり、照明機材が転倒したりといった事故が毎年どこかで発生しています。これらの多くは、ほんの少しの配慮や確認作業を怠ったことで起きているのです。地域イベントだからこそ、参加者の多くが高齢者や子どもであることを念頭に置き、「安全を前提にした設営」を意識する必要があります。
この章では、設営作業において絶対に見逃してはいけない重要ポイントと、当日のスムーズな進行につながる設営の工夫について詳しくご紹介します。
テント・ステージの固定は“万全”に
- ペグだけでなく、ウエイト(重り)でしっかり固定
- 強風時は中止判断基準を事前に共有しておく
電源・配線の取り回しを明確に
- 配線コードは養生テープで固定し、つまずき防止を徹底
- 発電機は可燃物から距離を取り、安全管理を怠らない
動線・避難導線を設計しておく
- 来場者・関係者の動線を交差させない設計が基本
- 万が一の際にスムーズな避難誘導ができるよう通路確保
設営作業はプロに依頼するのが理想
- 町内会などの自主運営でも、設営だけは業者に委託すると安心
- 機材破損や事故のリスクを未然に防げる
イベント会場の設営では、「万が一」を想定した安全対策が不可欠です。特に風や雨といった天候変化によるトラブルは、前もってしっかりと備えておく必要があります。ケーブルの養生、テントの重り、仮設設備のぐらつきチェックなど、基本的なことでも怠れば大きな事故に繋がります。
さらに、設営中のスタッフ同士の意思疎通も重要で、「誰が・どの作業を・どの順番で行うか」を明確にしておくことで、ミスや事故のリスクを減らせます。
レンタル業者選びで確認すべき5つのチェックポイント

イベント準備において、もっとも見落とされがちで、かつ最も重要な工程のひとつが「機材レンタル業者選び」です。
単に近所の業者や安いところに依頼するのではなく、イベントの目的や規模、参加者の層に合った業者を選ぶことで、当日の安心感と進行のスムーズさが大きく変わってきます。「前日にトラブルが発覚して大慌て」「当日になって音響が鳴らない」――そんな失敗談も珍しくありません。だからこそ、信頼できる業者選びには、事前の見極めが欠かせません。
ここからは長年イベント設営に関わってきたプロの視点から、「失敗しないレンタル業者選び」に欠かせない5つのチェックポイントを丁寧に解説します。
1. 取り扱い機材の種類と在庫量
→ イベントの内容に応じた幅広いラインナップがあるか確認。
2. 配送・設営・撤去対応の有無
→ 当日の時間管理やスタッフの負担軽減にはワンストップ対応が理想。
3. 実績と評判
→ 自治体・地域イベントでの実績が豊富か。口コミやレビューも参考に。
4. 保険対応・サポート体制
→ 機材トラブルや事故時に備えた対応があるかどうか。
5. 事前打ち合わせの丁寧さ
→ 具体的な使用用途や現場環境を聞き取ってくれる業者は信頼できる。
レンタル業者選びでは、金額の安さだけに目を向けてしまうと、後から「当日来ない」「設営に対応してくれない」といったトラブルに発展するケースもあります。
実績が豊富な業者は、イベントの種類に応じた機材提案や設営のノウハウを持っており、見積もりも細かく明示されている傾向にあります。また、現地での急な対応力や、もしものトラブルに備えた保険加入の有無も、信頼できる業者を見極める重要なポイントです。
まとめ:信頼できるパートナーと“失敗しないイベント”を

自治体や町内会のイベントは、地域の人々のつながりを深め、災害時の助け合いの基礎を築くという重要な役割を持っています。
しかし、どれほど素晴らしい企画があっても、機材の不備や設営の失敗があると、参加者の満足度が大きく下がり、主催者にとってはリスクと責任の両方がのしかかってきます。特に、地域イベントでは「予算が限られているから」「人手が足りないから」といった理由で妥協が生まれやすいものです。だからこそ、プロの力を上手に借りながら、安全かつ快適な運営体制を整えることが欠かせません。
イベントを「成功」で終えるために押さえておくべき最終ポイントと、信頼できるレンタル業者との付き合い方について以下のようにまとめています。
・イベントの内容に合った機材を選ぶこと
・安全で無理のない設営・運用を行うこと
・信頼できる機材レンタル業者を選択すること
これらのポイントが極めて重要です。
もしもイベント初心者の方や過去に機材トラブルを経験された方がいれば、まずは実績ある業者へ相談してみることをおすすめします。
“イベントの成功は、企画力や演出力だけでなく、「裏方の準備力」によって支えられています。中でも、信頼できるレンタル業者との連携が円滑であれば、当日の不安や予期せぬトラブルにも柔軟に対応できます。
事前の段取りを徹底し、安全と快適さを両立した運営を目指すことで、参加者の満足度と主催者の達成感の両方を得られるでしょう。
イベント準備にご不安がございましたら、まずはお気軽にご相談ください!!

地域のお祭りから防災訓練、スポーツ大会まで、
イベントを“成功させる”には、安心できるパートナー選びが何より重要です。
ダスキンレントオール湘南イベントセンターでは、イベント機材のレンタルはもちろん、設営・撤去・現場対応までワンストップで対応。
40年以上の経験を活かし、自治体・町内会の皆様のご要望に丁寧にお応えします。
💬 「どんな機材が必要か分からない…」
💬 「規模が小さくても対応してくれる?」
💬 「安全面や設営方法が不安…」
そんなお悩みも、専門スタッフが丁寧にサポートいたします!
私たちがご提供しているサービス・商品・企画につきましては下記お問合せフォームよりお気軽にどうぞ
模擬店レンタルだけでなく、お祭りの会場設営のご相談・現地調査・お見積りは全て無料で承っております。
営業・広告メールはご遠慮下さい
本ホームページのお問い合わせフォームは弊社サービスをご利用・相談頂くお客様専用です。
相手の受信承諾なく営業・広告宣伝メールを送ることは法律により禁じられています。
一切の送付をご遠慮頂きますようお願い致します。

株式会社キープが運営するダスキンレントオール湘南イベントセンターは、1982年に神奈川県藤沢市で事業スタートし、創業実績40年となりました。
主に湘南地域のイベント事業に関わらせて頂き、令和3年11月に新店・横浜西口イベントセンターをオープン。
現在は横浜市・川崎市・相模原市を主要地域に加え、神奈川県全域のイベント企画・運営・設営に携わらせて頂いております。
私たちは神奈川県を中心にイベント用品のレンタル・企画・運営・設営・撤去までお客様のご要望やイベント会場の思い描くイメージを形に致します。
お祭り・学園祭・卒業式・入学式・文化祭・式典・展示会・選挙などに必要な「豊富なイベント用品」のご用意から、会場や規模に応じた「イベント用品の選び方」のご指導、来場者様が楽しんで頂ける「イベントの会場作り」のご提案など、ご相談から開催後まで、イベントに関するお困りの事をトータルサポート致します。